あたしおかあさんだから

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絵本作家の「のぶみ」さんが作詞した
『あたしおかあさんだから』の歌詞をめぐり、
Twitterなどを中心に
「献身的な母親像を賛美している」といった
批判的な声があがっているそうです。

一人暮らししてたの おかあさんになるまえ
ヒールはいて ネイルして
立派に働けるって 強がってた
今は爪きるわ 子供と遊ぶため

走れる服着るの パートいくから
あたし おかあさんだから

あたし おかあさんだから
眠いまま朝5時に起きるの

あたし おかあさんだから
大好きなおかずあげるの

あたし おかあさんだから
新幹線の名前覚えるの

あたし おかあさんだから
あたしよりあなたの事ばかり

初めてこの歌詞を見た時
「あたし」じゃなくて「私」で書いて欲しい。
(なんかアホそうに見えるやん)
っていう、炎上の視点とは
別のことを考えてしまったのだけど

実際、よく読んでみても
私は子育てが終わってしまっている段階だからか
特に心がザワつくこともなかった。

子育てしてない人が
子育てしている人の言葉の
表面だけを集めた歌詞って
感じだなーとは思ったけど。

爪短くして、早起きして、服装も変えて

それがお母さんなのかというと
そうではない。

『すべき』ことが大変なのでもなく

何をしても
何を手放しても
何の保証も見返りもなく

自分以外の人間のどんな結果も
受け止めていく生き方を選んだことが
大変なんだよ。

その生き方を
本来は一人が背負わなくてもよいのに
母だけに背負わせる風潮も含めてね。

そして『すべき』を
おかあさん歴の短い人に向けると
追いつめられたり意味合いが変わる。

歴がながいと、知らんがなーになる。

すべき以上に大切なことが
自分の血肉になってるから。

子育て以外もそうだけど
調査や知識だけでは、どうにもならん。

応援は『すべき』の押し付けより
『一緒に』の姿勢じゃないかな?
と思うのだけど
どうだろうか?

女性に性的役割を押し付けた広告や表現は
最近、炎上しやすい。

表現の自由を盾に、そこに向けるのは
短期的に見ればアクセス数が増え
「炎上してでも注目されたい」
製作者側の一種の『あざとさ』を感じてしまう。

女性が直面する現実を美化し
それを変えて行こうとするのではなく再認知させることで
追い詰められている層を
さらに追い詰めてしまうことが
なんとも息苦しい。

多様性への配慮は
表現の自由を狭めることではない。

今は作り手の腕の見せどころなんじゃないだろうか。

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則枝 美香
1978年7月21日生まれ。 学生時代より量販店にて接客業務や店頭販促物の制作に関わる。大阪芸術大学短期大学部を卒業後、量販店営業企画部、消費材ベンダー販売促進部を経て洋菓子メーカー企画部にてプランナー兼デザイナーを担当。 2010年販促企画事務所ブランシュを立ち上げる。 ブランディングで、これからの『あり方』を形にする見せ方と伝え方。 目標設定、行動計画を支援するコンサルティングと 店舗運営、スタッフ研修を行っている。 趣味はマラソン。最近の記録は神戸マラソン2017で4時間54分14秒。 社団法人日本販売士協会販売士。中小企業診断士講座修了。 日本酒ナビゲーター。酒類販売管理者。食品衛生管理者。

投稿者: 則枝 美香

則枝 美香
1978年7月21日生まれ。 学生時代より量販店にて接客業務や店頭販促物の制作に関わる。大阪芸術大学短期大学部を卒業後、量販店営業企画部、消費材ベンダー販売促進部を経て洋菓子メーカー企画部にてプランナー兼デザイナーを担当。 2010年販促企画事務所ブランシュを立ち上げる。 ブランディングで、これからの『あり方』を形にする見せ方と伝え方。 目標設定、行動計画を支援するコンサルティングと 店舗運営、スタッフ研修を行っている。 趣味はマラソン。最近の記録は神戸マラソン2017で4時間54分14秒。 社団法人日本販売士協会販売士。中小企業診断士講座修了。 日本酒ナビゲーター。酒類販売管理者。食品衛生管理者。